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内藤材木店らしい「心地良い木の家」

木の恩恵を受けることができる家

縁あって藤坂様の家を内藤材木店らしい「心地良い木の家」を完成させることができました。私は20年〜30年のサイクルではなく、100年も200年も住むことができる家づくりを心がけています。その家で育った子どもたちが結婚してどこかに嫁いでも「やっぱり実家はいいよね」と言われる…そんな家づくりです。


木は経年変化ではなく経年美化していきます。人間の体も不変はありません。女性は特に肌のお手入れ、髪の手入れ、そしてお洒落を楽しみます。木も自分の体と一緒で不変ではありません。でもこれだけは言えるでしょう。木の家の心地良さを知ってくると、とても好きになり大切に思うようになります。ここが大切なところかもしれません。多少の傷は思い出として、木の艶も年々変化をしていきます。


人だって完璧ではないように木も完璧ではありません。ひとつ言えることは自然界の厳しい環境の中で土地に根を張り、枝が折れても、キツツキが穴を開けても木は自分の生命力で治します。人は生きて100年、でも木は何百年も何千年も生きて行く力を持っています。その木の恩恵を受けられたら…どうでしょう?人が住む家は生きている物に囲まれて生活していくのが一番でしょう。死んだ素材に囲まれて生きていくより、生きている木の中で何かを感じ、日々の生活に活かしていきたいですね。


木は言葉を話せません。でも(活きている)木の家に住むとその木の気持ちが必ず分かってきます。電気製品が悪いとは言いませんが、それに頼ってしまうのは如何なものかと思います。太陽の光も風も自然界の宝であり、それを使わない手はないと思います。夜空の星も月も人に安らぎを与えてくれます。これからここに住まわれる藤坂様のご家族も、今は実感がなくてもきっと私が言っていることが住めば住むほど感じていただけると思います。

木の家本物の木の家 玄関の框、適材適所に使われた木を見てください

この家には薪ストーブがあります。浴室は青森ヒバで天井と壁を仕上げています。玄関の框、床の框などは藤坂家の旧家の松の梁を使用させていただきました。ご先祖様への感謝の気持ちで、私のワガママで使わせていただきました。薪ストーブの良さは子どもたちの教育になることです。薪を集めるのは大変かもしれません。でも、それ以上の喜びや感動を与えてくれます。チラシの紙を燃やせば青白い炎が出て(石油)、木とは違うなと子どもたちも感じるでしょう。

薪ストーブ薪ストーブから学ぶことは多いのです

薪ストーブ薪ストーブの火入れ

木の家のことを書いていたらキリがないほどたくさんあります。ひとりでも多くの人に「木の家は高い」「木の家は古くさい」と勘違いしている人に少しづつ、一歩づつ本当のことを伝えて行きたいと思っています。


これほど科学が発達しても人間は木を作ることは出来ないのです。本当の意味で木はエコ住宅なんです。1300年以上経ても凛として立っている法隆寺の佇まいに私たちは心を動かされます。正しく木を使った家づくりを縁ある人に届けたい、まだまだ頑張りますよ!


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